マー君、ヤンキース入団合意!話題の「新ポスティングシステム」とは?【動画】
楽天のエース、マー君こと「田中将大」選手が、
ヤンキースと契約合意したと、複数の米メディアが22日に伝えました。
気になる年俸は、
7年総額1億5500万ドル(約161億2000万円)で、
楽天への移籍金(2000万ドル=約20億円)と合わせた総額は
1億7500万ドル(約182億円)という、
歴代メジャー移籍史上稀に見るとんでもない金額ですね。
マー君がメジャー移籍をした拝啓の一つに
「新ポスティングシステム」という新たな制度がありました。
では、このシステムは一体どういった制度なのでしょうか?
またこの制度によって、どういった効果が生まれるのでしょうか?
新ポスティングシステムとは?
メジャーリーグ機構(MLB)と日本野球機構(NPB)度重なる交渉の末、
昨年の年末にようやく正式制定された「新ポスティングシステム(入札制度)」。
今回、楽天のマー君は、どういった流れでヤンキースに入団するのでしょうか?
有効期限は3年間という今回の制度について、まとめてみると
【1】 | 日本の所属球団が譲渡金を上限2000万ドル(約20億円)で設定できる。 |
【2】 | 譲渡金を支払う意思のある全てのメジャー球団が30日間交渉できる。 |
【3】 | 申請は11月1日~翌年2月1日までに行われなければいけない。ただし、譲渡金の額は途中で変更できない。 |
【4】 | 契約が合意に達した場合は、メジャー球団が譲渡金を支払う。 その場合、分割払いも可能(1000万ドル以上は4回、1000万ドル未満は2回まで)。 |
【5】 | 契約合意に至らなければ譲渡金は支払われず、選手は所属球団に戻る。 次の11月1日まで再びポスティング申請することは出来ない。 |
【6】 | 制度の有効期限は3年間で、それ以降は1年ごとに更新される。 |
正直、新ポスティング制度は、
楽天側やマー君にとっては不利益になる条件が多過ぎます。
まずは
・譲渡金を上限2000万ドル(約20億円)で設定
という点。
今までメジャーに移籍した松坂大輔、ダルビッシュ有には
5,000万ドル(50億円)以上の値が付いたのに対し、
マー君には半分以下の金額しか設定されないという事です。
実力的には、上記の選手にも劣らないマー君に、
この金額は張り合わない!と思いますよね。
腹黒いMLBと、意志の弱いNPB。
今後メジャーを志す選手が出てきた際、
日本球界は大きな打撃を喰らうでしょうね。
一方で選手側にはメリットが。
新ポスティング制度になって、旧制度と比較したいのが
フリーエージェントシステム(FA)に似通ってきたことでしょう。
FAとはご存知の通り、
選手が複数球団と接触出来るというシステム。
契約内容だけではなく、気候や住環境、チームメイトや伝統、ファンなどを
選択する重要な要素がいくつも存在していますよね。
今回のヤンキースは、契約金額が最も大きく、
マー君の獲得に至ったようです。
しかし楽天や日本球界側も
「頑張って行ってこい!」と素直に見届けたい気持ちの反面、
プロ野球界にとっては大打撃を受けるに違いありませんよね。
ヤンキースでのマー君はどういう活躍をするのか。
楽天は、マー君が抜けた穴をどうカバーするのか。
来季から野球界には目が離せませんね!